神戸電鉄は、全線が1日乗り放題の乗車券に、沿線の飲食店や施設での特別メニューや割引がセットになったおトクな乗車券「おもてなしきっぷ」を発売します。
往復だけでもおトクなのに…
2022年7月16日(土)から半年間発売されます。神鉄全線(新開地駅を除く)が乗り放題の「神鉄版」(大人1,200円・小児800円)と、神戸市交通局との連携により神戸市営地下鉄線にも乗り放題区間が拡大する「神戸市営地下鉄・神鉄版」(大人のみ1,800円)の2種類のきっぷから選べます。どちらにも、神鉄沿線にある飲食店や観光施設などで特典を利用できる「おもてなしメニュー引換券」1回分がセットになっています。特別グルメや日帰り入浴、落語昼席などさまざまな「おもてなし」が用意されており、「おもてなしきっぷ」専用サイトで詳細を確認することができます。
利用例を挙げると、湊川駅〜三木駅間を往復乗車した場合の通常運賃(大人1,240円)よりもすでにおトクな設定となっており、その上で沿線のおもてなしメニューも楽しむことができます。また、今回から市営地下鉄海岸線沿線にある飲食店4店舗が対象に加わるほか、高速神戸駅と新開地駅間を結ぶ地下街「メトロこうべ」内の名物スポット「メトロ卓球場」でも引換券を新たに利用することができます(利用可能区間の路線図など詳細は下の図表を参照)。
なお、市営地下鉄では土・日・祝日や夏季・年末年始を対象に、大人が同伴する小学生以下の料金が無料になる「エコファミリー制度」が設けられており、「おもてなしきっぷ」での乗車時にも適用されます。
“乗って残そう粟生線”
「おもてなしきっぷ」は、粟生線沿線の自治体(神戸市・三木市・小野市・兵庫県)と神鉄、沿線住民らが構成する「神戸電鉄粟生線活性化協議会」が企画しています。協議会は“乗って残そう未来の粟生線”を合言葉に、乗客の減少が続く粟生線を活性化する各種活動を行っており、沿線店舗・施設との一体的な利用促進を図る企画乗車券の販売もその取り組みの一つです。
前回発売された「おもてなしきっぷ」(2021年6月〜11月)では、神戸市交通局との初めての連携、人気映画のロケ地となった観光施設とのコラボレーションなどが取り組まれました。かかった事業費は約200万円で、全体で約3,700枚の販売実績があったとのことです。